2013年 8月 9日 - 11:30pm
02ヤマウチ
ヤマウチ
昭和24年創業。先々代は魚の行商を営んでいました。氷もない時代に、毎日何時間もかけて自転車で峠を越え、登米や花泉などを売り歩きました。幼い頃からよく働かせられたと社長は振り返ります。役場の近くの居酒屋に、毎日10回近く一皿100円の刺身盛りを岡持に入れて出前したそうです。本店では、看板娘の90歳になろうかというおばあちゃんが、現役でレジ打ちをしていました。おばあちゃんは今も元気にパークゴルフで大活躍です。新しい商品が次々と産まれる開発力がヤマウチのトレードマークでした。1000近くもの試作を重ね、商品として日の目を見るのは300程度という勢いで、全国に名を馳せる南三陸ならではの商品を創り出して来ました。震災後は地酒の販売も始めました。開拓精神健在です。きりこには、南三陸自慢の「タコ」「魚」と、南三陸の日の出をあしらっています。これはヤマウチで販売しているお酒のラベルです。
南三陸さんさん商店街と沼田の商工団地のお店で営業中です。
2010年取材:佐藤 彩・佐藤由貴 ・宮川 舞 2012年きりこ:吉川由美
震災前の様子
震災前の住所
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2013年 8月 9日 - 9:35pm
01プロジェクトテーマ/南三陸商工会
プロジェクトテーマ/南三陸商工会
きりこプロジェクトのテーマは「ここで生きて来た幸せ ここで生きていく喜び」を確かめ合おうということです。
きりこプロジェクトの制作拠点は五日町にあった南三陸商工会でした。そこでこのテーマのパネルを、2012年夏に南三陸商工会の跡地に設置しました。
商工会は鉄筋コンクリート2階建ての立派な建物で、いつも2階の広い会議室をお借りして、作業や勉強会を行いました。きりこプロジェクトは、南三陸町産業振興課が行った「女性が彩る観光まちづくりチャレンジ事業」の一環として、ENVISI(https://www.envisi.org)がまちの女性たちと協働で2010年夏に行いました。約20名の南三陸町在住の女性たちが、JR志津川駅から五日町商店街、おさかな通りまでの約1kmの沿道のお店や家々に、それぞれの宝物や大切な思い出などを取材しました。地域の神社が氏子のためにつくる「きりこ」と呼ばれる神棚の正月飾りの様式を真似て、それぞれの店や家のモチーフからデザインを起こし、素朴な切り紙をつくり、軒先に飾ったのです。地域に潜む、さまざまな物語が可視化され、地域に親しまれた伝統的な様式の切り紙を通して、その物語を住民同士共有しました。このプロジェクトを通し、南三陸で生まれ育った女性、嫁いできた女性、海外から移り住んだ女性たちが、南三陸町への思いを新たにし、交流を深めました。
きりこ制作・取材・メッセージ 吉川由美
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