2013年 8月 21日 - 12:48am
29BARBERミヤカワ
BARBERミヤカワ / Miyakawa Barbershop
震災前は、天王前の自宅で理容業を営んでいたBARBERミヤカワ。長年お店を切り盛りしてきた母と店主である息子の2人が、BARBERミヤカワの顔です。
バンドマンだった息子・賢司さんのポリシーは、「仕事と趣味は両輪」。震災前に趣味にしていた三線は、商売道具のハサミ、そして心の支えである子どもたちと同じくらい大切な宝物でした。三線もハサミも震災で失ってしまいましたが、いずれも支援を頂いたとのこと。“当たり前の生活”に感謝をしながら、今日もハサミを握ります。 現在は南三陸さんさん商店街で営業しています。
2012年取材:齋藤麻紀子
2012年きりこ:吉川由美
“Scissors in our hands and the spirit of appreciation in our hearts”
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
30はしもと
はしもと / Hashimoto Japanese Restaurant
ご主人は、仙台の高級割烹「銀たなべ」で修行し、腕を磨きました。その後、ホテルの調理師を経て、震災後、南三陸さんさん商店街ができるのをきっかけに「はしもと」を開業しました。代々漁師だったこともあり、魚の目利きとこだわり、そして旬の美味しさを使った料理が自慢です。
5年前に2世帯住宅を建て、新しい生活をスタートしました。生活の基盤だった家は残念ながら流されましたが、大切にしていた時計が9ヶ月ぶりにがれきの中から見つかり、いまは大切な宝物です。
2012年取材:齋藤麻紀子
2012年きりこ:すみだ川アートプロジェクト
“Delicious for the eyes as well as the taste buds”
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
31志のや
志のや / Shinoya Japanese Seafood Restaurant
割烹料理「志のや」は震災前、主に接待の場として使われました。東京の築地、九州、ときには中国から来たバイヤーさんに、南三陸の海産物を味わってもらう場です。あわびが旬の時期には、おさしみ、あわび飯、あわびステーキなど沢山の楽しみ方を味わってもらいました。また歯が悪いお客さまには、蒸し焼きの料理をご提供するなど、お客様に喜んでもらえることだけを考えました。
現在、南三陸の食堂が提供する「キラキラ丼」も、もとはご主人のアイディア。地元食材の良さを伝える「志のや」は、南三陸の縁の下の営業マンなのです。志のやは南三陸さんさん商店街で営業中です。
2012年取材:齋藤麻紀子
2012年きりこ:すみだ川アートプロジェクト
Where you can enjoy each season’s bounty from Minamisanriku
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
32松原食堂
松原食堂 / Matsubara Cafeteria
2代目の店主・渡辺浩さんが切り盛りする松原食堂は、海と桜並木が見える松原公園のそばにありました。好評だったのは、中華そばや味噌ラーメンなどの麺類。家庭の味と、松原食堂を流れるのんびりとした時間は、地元住民の生活の一部でした。
震災後、高台にあった自宅には15人もの人が身を寄せました。「自分ひとりで出来ないことも、力を合わせたらできる」。いまは「毎日が土日のような忙しさ」ですが、小さな町ならではの結束力を発揮したいと言います。南三陸さんさん商店街で営業中です。
2012年取材:齋藤麻紀子
2012年きりこ:吉川由美
“If we pool our strength, I am certain we can do it”
This cafeteria used to stand next to a park by the beach that had many beautiful pine trees. These were the powerful words of the owner, said after the earthquake.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
33豊楽食堂
豊楽食堂 / Horaku Cafeteria
店に入ると、高らかに響く「いらっしゃいませ」の声。生まれて80年、南三陸町で生きてきた店主の遠藤とよ子さんです。でも50年前にお店をオープンしたときは、「いらっしゃいませ」が言えませんでした。ご主人が体を壊され、家族を養うために未経験の飲食業を始めたからです。
助けてくれたのは、何よりもお客さまです。オープン当時に5種類しかなかったメニューは、お客さまからの提案で震災前20種類にまで増えていました。そしていま、とよ子さんとともに厨房に立つのは震災前に東京からやって来た元気な20代のお孫さんです。「いらっしゃいませ!」の威勢のいい声が、店内に響き渡ります。豊楽名物の焼きそばを、是非お召し上がりください。南三陸さんさん商店街で営業中です。
2012年取材:齋藤麻紀子
2012年きりこ:千葉ひろみ
The old woman at this cafeteria can belt out a “welcome” louder than anyone else in the town. She is over 80 now, and is still an energetic worker. Her grandson, who has come from Tokyo, greets each day’s customers with gusto.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
34ナカノ電気商会
ナカノ電気商会 / Nakano Electronics Store
歌津で電気店を営み始めてから、ご主人の髙橋勝男さんで2代目になります。今は息子さんも一緒に仕事をしています。
家電製品を取り扱うだけでなく、電気工事の仕事も請け負っています。
震災前、お店の脇にラベンダーの大きな株があって長い期間咲き続けていたそうです。ハイジという白いネコを飼っていて、いつも店の棚の上で置物のようにハイジが丸くなっていたそうです。震災の時、お店に置いて来てしまったハイジのことを、奥様の良子さんは今も思い出します。
震災前、良子さんは公民館に足繁く通い、茶道や太極拳、着付などを、仲間とともに楽しんでいました。そんな仲間との楽しい時間を、少しずつ取り戻していきたいと語っていました。
震災前以上に幸せな生活ができる町に復興していきたい。それが良子さんの願いです。
ハイジとラベンダー、電球と電気工事に使うペンチをきりこにデザインしました。
2012年取材:吉川由美
2012年きりこ:高橋京子
We created a design from the pliers and electric light bulbs which were sold in this store, the owners’ pet cat and sprigs of lavender.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
35マルタケ大衆ストア
マルタケ大衆ストア / Marutake Grocery Store
約半世紀、歌津で食料品小売業を営んできました。髙橋武一さんで2代目になります。
南三陸の海が、なんと言っても髙橋さんにとってかけがえのない宝物でした。この自然と、震災で確かめ合うことができた人と人とのつながりを、未来に伝えていきたいと髙橋さんは考えています。
「全国の方たちからの支援と励ましが心の支えです。震災前と同じような商店街にするのではなく、将来にわたり、町の人々に愛され多くの方に訪れてもらえるような商店街をつくらなければならない。」髙橋さんは、仲間たちと日々新しいまちづくりのために奔走しています。
人と人とのつながり、人が集まって知恵の花が咲く。そんなイメージをきりこにデザインしました。
2012年取材ときりこ:吉川由美
A coordinator for the main street business community, this shop owner liaises closely with others in the task of reconstructing the town.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
36BJヤマウチ
BJヤマウチ / BJ Yamauchi Beauty Salon
山内良子さんは、本吉の津谷から移り住んで42年になりました。美容師として、自宅で長年店をやってきました。
地肌と髪の健康のためにとてもよいベル・ジュバンスという弱酸性美容法でお客様に親しまれ、遠くからもお得意様が通っていらっしゃいます。そのベル・ジュバンスの略が、お店の名前の「B・J ヤマウチ」なのです。
仕事をするのが何よりも好きです。
震災後、たくさんの方のご支援で、今の店を復活することができました。お客様が、店の再開をずっと待っていてくれたことが心からうれしかったそうです。
必ず、みんなで立ち上がって、以前のような町をつくりたいと考えています。
2012年取材:吉川由美
2012年きりこ:高橋京子
This salon is run by an energetic woman whose passion it is to make every woman’s hair beautiful.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
37アスリートやまうち
アスリートやまうち / Athlete Yamauchi
スポーツ用品を中心に、衣類、スポーツシューズ、アウトドア用品、生活雑貨を扱っています。町のお祭りの衣装を縫うこともあります。
初代は呉服店を営んでいました。
ご主人の山内義申さんは、震災前、歌津の35年前からの歴史の記録や、ご自分に関わりのあるみなさんの生きざまを記録した本などを保存していました。それぞれの方々がどのように生きたかのかを記録した貴重なもので、現存すれば地域の生活文化や歴史の本質を伝えるために役立ったことでしょう。
震災後、避難所でも復旧・復興の過程においても、さまざまな人との出会いがあります。人はみな、地域に生かされ、周りの人に生かされているという実感を、未来に伝えていきたいと、山内さんは考えています。それを「結っ子」と山内さんは呼びます。きりこには、そんな「やまうち」のすべてをデザインしました。
2012年きりこ:高橋京子
We created a design featuring sports goods.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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2013年 8月 21日 - 12:48am
38マルエー
マルエー / Maruei Clothing Store
昭和15年に父親が洋品店を開業。
現在のご主人千葉教行さんは2代目。町外で修行したあと、昭和41年に店を継いだときに、店舗の新築と店名の改称を行い、「マルエー」になりました。
震災前に販売していた南三陸Tシャツが、震災後NHKに取材されたことがきっかけで、多くの方々に購入していただきました。お店で奥さんがお客様をおもてなししようと手作りの料理や漬物をふるまったりしてくれる心遣いを、今は宝物のように思えるそうです。
「みんなで力を合わせて、歌津の魅力を大きくふくらませていきたい。美しい海を臨むことができることこそ、大切な町の財産。」
千葉さんはこの町がなくしてはならないものを仲間たちと守りたいと力強く語ってくれました。
きりこには、南三陸Tシャツをデザインしました。
2012年取材:佐藤由美
2012年きりこ:千葉ひろみ
This shop deals mainly with T-shirts and jackets with designs that feature Minamisanriku.
震災前の住所 / Address before the tsunami
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