2014年 12月 27日 - 4:40pm
南三陸“がんばる”名場面フォトプロジェクト
写真家の浅田政志さんと南三陸町で南三陸“がんばる”名場面フォトプロジェクトを展開してきました。
浅田さんは写真集「浅田家」で木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家。浅田さんとお互いに支え合って来た南三陸人たちは、一緒に1枚の写真を創り上げました。その写真の中から13枚を選び、カレンダーにしました。
この写真撮影に参加した多くの人が、家を家族を大切な人を、あの大津波で失いました。一時は働く場所も住む場所もありませんでした。でも、みんなが笑顔とユーモアを忘れることはありませんでした。そして、なにもかもなくなったあの日から、ここまでなんとか懸命にがんばって来ました。
みんないい笑顔です。笑顔は明日への元気を生み出します。
ぜひ多くの方に、このカレンダーをお使いいただきたいと思います。
一冊 税込み1500円 お申し込みは envisi@da-ha.jp または 南三陸観光協会 TEL 0226-47-2550へ。
お名前・カレンダーの送付先をご連絡ください。お振込先をご連絡いたします。お振込を確認し次第、カレンダーをお送りいたします。
2014年 4月 19日 - 12:26pm
三陸・大地を融かすプロジェクト
思い入れのある場所の砂をみんなで集め、融かしてガラスにするプロジェクトを開催しました。ガラス作家 村山耕二氏によるプロジェクトです。
自分が生きて来た土地、歩いてきた道、だれかとの思い出の場所の思い出を閉じ込めたガラスは、とても美しい明るい緑色のガラスになりました。
南三陸町は70%の建物が流失し、みなさんが暮らしていた場所の多くは現在嵩上げ工事が進行しています。消えてゆく暮らしの跡・・。それを多くの方が、なんともいえない気持ちで見ていることと思います。
このガラスは、こんな場所の砂からできました。
五日町 南町 中瀬町 本浜町 上山 本浜公園 サンオーレ袖浜 神割崎
折立 荒町の公園 坂本海岸 長須賀海岸 荒砥浜 韮の浜 入谷鏡石 大谷海岸などの砂や土
南三陸町のみなさんの心に残るそれぞれの場所の思い出の輝きは、決していつまでも消えることはありません。
主催 ENVISI
共催 南三陸町観光協会
助成 公益財団法人 福武財団
協力 南三陸町建設業協会
京都EIC株式会社
共進電気工業株式会社
サンエンジニアリング株式会社
税理士法人青木&パートナーズ
株式会社タカトー
川島達史
海馬ガラス工房
村山 耕二 Koji Murayama
1967年山形市生まれ。仙台市秋保で工房「海馬」を主宰。http://www.kaiba.org/ガラスに対する自らの世界観をもとにガラス素材の研究開発から作品制作までのプロセスをアートワークとして考え活動。サハラ砂漠の砂から創り出すガラス作品から始まり、現在はさまざまな場所の砂からガラスを創り出すプロジェクトを展開している。ジャンルにとらわれない自由な表現は、器やオブジェ、照明など多岐にわたる。モロッコ王国・王室へ作品を献上。2009年大崎市立川渡小学校全校生徒でガラスを制作した。広瀬川の砂から作り出す仙台ガラス・プロジェクトを展開中。
http://www.sendai-glass.jp
2014年 3月 16日 - 1:15pm
南三陸町の人々と浅田政志の南三陸“がんばる”名場面フォトプロジェクト
南三陸町では、今、復興のためにたくさんの人が、だれかのために、汗を流しています。がんばっている会社や現場、家を訪ね、どんなシーンを撮影するか企画。撮影場所、シチュエーションなどを写真家 浅田政志氏と話し合いながら準備し、がんばっている決定的瞬間をみんなで再現します。この撮影のプロセスで、参加する方々は、自分たちを取り巻く人たちとのつながりを確かめ合うことができることでしょう。そして、その写真にはユーモアとあたたかさがあふれることでしょう。これから秋まで、だれかのためにがんばる、輝く南三陸人たちの輝く姿を写真に焼き付けていきます。
この撮影に参加したい南三陸町民を募集しています。だれかのためにがんばっている団体や個人を自薦、他薦問わずご応募ください。どなたのために、何をがんばっている団体、個人なのかお知らせください。ご応募随時受付中!
■お申し込み・お問い合わせは南三陸町観光協会へ
TEL 0226-47-2550 e-mail post@m-kankou.jp
2013.12.26 浅田政志氏撮影
浅田さん撮影による南三陸町の建設会社阿部藤建設株式会社のみなさん。
海の復旧工事に、陸側の復興工事に、社員全員が日々がんばっている。
志津川地区に設営されていたきりこボードを移設工事中の現場で撮影した。
「毎日毎日がんばってます!」
浅田政志氏プロフィール
1979年三重県生まれ。日本写真映像専門学校(大阪)在学中に「浅田家」シリーズを撮り始める。2003年上京、スタジオフォボス勤務を経て、07年に写真家として独立。08年、写真集『浅田家』(赤々舎)を刊行し、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。全国の他の家族を撮影するシリーズ「みんな家族」も継続中。2010年「Tsu Family Land」浅田政志写真展(三重県立美術館)。著書に『浅田家』(ユトレヒト/2007)、『浅田家』(赤々舎/2008)、『NEW LIFE』(赤々舎/2010)などがある。http://www.asadamasashi.com
2014年 3月 15日 - 1:47pm
きりこプロジェクト2014
南三陸町の嵩上げ工事の進行に伴い、町内に設置していたきりこボードを南三陸ポータルセンターの敷地内に移設いたしました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。この移設はみやぎ地域復興支援助成金で行うことができました。厚く御礼申し上げます。解説パネルも設置し、みなさまに震災前の町の様子もご覧いただけるよう工夫しました。
どうぞご覧ください。
南三陸町きりこプロジェクト >>
きりこプロジェクトは、2010年に始まったアート・プロジェクトです。アートNPOのENVISI(エンビジ)が企画、南三陸町の女性たちが参加し、白い切り紙で、志津川地区の中心街を彩りました。
「きりこ」とは、各神社が長い間継承して来た正月の神棚飾りの通称で、南三陸町でも多くの家が「きりこ」を飾って来ました。
その美しい「きりこ」の様式を模倣して、私たちは町の人たちの宝物や思い出などを取材して、それを題材に切り紙を作り、それぞれの軒先に飾ったのです。
650枚ものきりこを家々に飾った街並みは、2011年3月、東日本大震災の大津波により、ことごとく流失してしまいました。
2012年、ENVISI(エンビジ)は、各家々のために作った切り紙を白いボードにし、今を懸命に生き抜く人々の姿を表したメッセージを添えて、それぞれの家があった場所に掲げました。いまだ海におられる方々にも、その姿を届けようと、すべてのボードを海に向けました。
2013年秋、嵩上げ工事開始のため、この場所にきりこボードを移設しました。
この町で、人々は何代にもわたり家業を営んできました。笑いと涙の物語が、この土地で無数に繰り広げられてきました。この白い「きりこ」は、それを讃える証のようなものです。
思い出が宿る街並みは、もうありません。しかし、心の中には、この町で生きてきた幸せな記憶が、今も生きています。これからも、ここで生きていく喜びを共有しようとする強い思いこそ、この町を再建する原動力だと思います。
毎年夏の終わりに商店街に切り紙を作って飾る「きりこプロジェクト」を通して、私たちは南三陸の記憶と誇りを伝えていきたいと思います。
このプロジェクトをご支援くださった多くの皆様に心から感謝申し上げます。
南三陸町きりこプロジェクト >>
2014年 3月 6日 - 1:49pm
41亜べとう整骨院
亜べとう整骨院
震災前には、十日町で開業していました。
ひとりひとりとお話ししながら、丁寧な治療を心がけています。
院長の奥様の阿部亜紀さんは、震災の犠牲になりました。
亜紀さんは、2010年に最初のきりこプロジェクトを行ったとき、とても熱心に南三陸の家々を訪ねて取材したり、きりこを作ったひとりです。亜紀さんが作ってくれた「きりこ」も展示しています。
彼女の心に焼き付いていたであろう、南三陸の美しさ、人々のあたたかさ、長い時間が紡いできた文化を、未来に伝えていきたいと思います。
2012年きりこ制作:千葉ひろみ
2014年 3月 6日 - 1:43pm
41亜べとう整骨院
亜べとう整骨院
震災前には、十日町で開業していました。
ひとりひとりとお話ししながら、丁寧な治療を心がけています。
院長の奥様の阿部亜紀さんは、震災の犠牲になりました。
亜紀さんは、2010年に最初のきりこプロジェクトを行ったとき、とても熱心に南三陸の家々を訪ねて取材したり、きりこを作ったひとりです。亜紀さんが作ってくれた「きりこ」も展示しています。
彼女の心に焼き付いていたであろう、南三陸の美しさ、人々のあたたかさ、長い時間が紡いできた文化を、未来に伝えていきたいと思います。
2012年きりこ制作:千葉ひろみ