なんと今日で639枚のきりこができあがっていることが判明!!!!
すごい数です。いつのまにか参加者も20名以上に!
しかも日々、みんなの図案もよりアーティスティックになっています。
28日からは、約1kmほどの道の約80軒ほどにそのきりこを飾ってお見せする予定です。ぜひぜひ南三陸においでください!
ここで少し作品をみなさんにお見せしましょう。
阿部旅館は100年を超える歴史がある老舗旅館。現在のご主人で6代目。
嫁いで47年の女将の趣味は「吊るし雛作り」です。
旅館業、主婦業、そして今年の初めまで8年ほど介護もこなしていました。そんなときに出会ったのは吊るし雛。
その美しさと可愛さに癒され、作業に取り掛かると時間も忘れ無心になれることが心のゆとりを作ってくれるのだそうです。
そんな女将さんが、空き店舗のカフェに作ってくださった吊るし雛です。どうぞ見にいらしてください。
8月28日(土)・29日(日)・9月4日(土)・5日(日)
土曜日は10:00〜16:00・日曜日は10:00〜15:00open
南三陸町志津川の五日町商店街は、かつてはそれはにぎやかでした。昔は南三陸地域の郡役所があった町です。旧家も多く、昔のにぎわいがしのばれます。その通りのお店はそれぞれに長い歴史を持ち、店の方たちはあたたかい人柄のみなさんばかりです。
その五日町の空き店舗をご好意でお貸しいただき、ここで阿部旅館の女将さんなどが中心となってカフェ志津川を開店してくれることになりました。まち歩きの際にはぜひお立ち寄りください。
「“生きる”博覧会」は、さまざまな場所での人間の営みを
アートを通して見つめ直すプロジェクトです。
昨年、私たちは南三陸町で町の人たちとともに「きりこ」のプロジェクトを行いました。
まちなかの商店、海産物加工に携わる方々の“生きる”を、 女性たちと美しい切り紙にする
コミュニティアートでした。
3月11日、 この町を大津波が襲い、昨年プロジェクトを行った場所のすべてが失われました。
先祖代々営々と受け継がれて来たもの、安らぎの住みか、愛する人々…。
それでも、人々は生きて行かなくてはなりません。海に出なくてはなりません。
きわめて困難な日々を生きる町の人たちに寄りそいながら
心の絆を結ぶプロジェクト。
それが2011年の“生きる”博覧会です。
主催:envisi
共催:南三陸町
助成:
アサヒ・アート・フェスティバル ネットワーク活動支援募金
企業メセナ協議会「芸術・文化による震災復興支援ファンド」
連日のきりこの作業で、なんともう500枚のきりこができあがっています。予定よりどんどんきりこを飾るお店も増えていて、70か所以上になってきました。みなさんの取材とデザインも日々すごみをましています。作業中もすごい集中です。
入谷小学校の兵藤校長先生が陣中見舞いにいらっしゃってくださったり、歌津のお祭りで歌いに来てくださった民謡歌手の庄司恵子先生から「番組で宣伝するよ」と言っていただいたり、OH!バンデスの宗さんが来週取材に来てくれることになったり!!すごい盛り上がりです。
及善蒲鉾店の社長からは、高級かまぼこの差し入れを山ほどいただき、みんなでおいしく頂戴しました。及善蒲鉾店のきりこは、美しい飾りかまぼこと工場にいる「かまがみさま」です。お楽しみに。ミルクが入っている「風和里」というかまぼこ、絶品ですよ!
かね久さんからは、超おいしそうな「かつおぶし」いただきました!ありがとうございます!
みなさまに支えられて、なんとかきりこ、完成しそうです。
スタッフは袖浜の民宿街に宿泊して作業中です。今晩は下道荘に泊まっています。こんなにすごいお料理が夕食に登場!このほかに焼き物や鯛のあんかけや、釜飯や味噌汁付き。食べきれません。お風呂も気持ちがいいし、なんと行っても一泊二食で7000円を切るのです。
南三陸の民宿にみなさんもぜひおいでください。私たちは夜中まで、きりこのキャプション制作中です。
志津川のまちなかのお宅のお庭をお借りして、9月4日、5日限定のカフェをオープンします。アーティストのキリユキからの問いかけに答えるとおいしいお茶がいただけますよ。
このすてきな庭の持ち主の佐藤さんとパチリ
こんなきりこが、南三陸の女性たちの手で続々とできあがっています。
まちの方からうかがった貴重なお話をもとに作られているきりこ。旅館の松月館さんは、四代前に旅館になりましたが、その前は小料理屋だったとのこと。その名は「清水亭」。実は志津川の昔い、八幡川沿いの松月館前は港で、そこが市場だったのだそうです。だから人の出入りが多かったこの地域には、旅館や小料理屋が多いのだとのこと。
松月館さんのために切られたきりこは、松に満月、かつて荷を運んできたであろう舟をあしらいました。
「きりこ」は宮城県が誇る美の一つ。本来は神社の宮司さんが氏子のために作る切り紙です。志津川地区の神社では作られるきわめて芸術的な「きりこ」は、家々の神棚を彩っています。
そこで、アートユニット はっぴい・はっぱ・プロジェクトは、南三陸町在住の女性たち有志が、家々オリジナルのきりこを作成することにしました。沿道の店や家で大切にしているもの、宝物や思い出、得意技などを取材し、その話をもとに絵柄を考えていきます。
現在10数名の女性たちが、まちなかに足繁く取材に行き、みんなできりこをデザインし、切り出しています。みなさんのご協力により、それぞれのいいお話が伺えており、参加者も南三陸の歴史を再発見し、人々の人生に共感しながら、作業をすすめています。まちの人たち同士のコミュニケーションも活性化しようと、一同がんばっている次第です。
きりこと家々のストーリーを鑑賞しながらまちなかを歩いて、多くのみなさんに南三陸を再発見していただきたいと、みんなで汗を流しながら準備中です。どうぞ28日からのまちなみをお楽しみに!!